那智×慧 【悪戯したいのは】
【悪戯したいのは?】
なんか慧にいじわるしたいなあー。
そう思うやいなや、即刻慧に話しにいく。
別にこの悪戯癖は教科担当の某先生に染められた訳ではない。
「慧、今日の放課後に生徒会室でミーティングがあるらしいよ、急遽決定したことらしいけどー」
「那智も、もちろん来るよな?」
「もちろんだよ!」
上手く演技しすぎちゃったかな?
本当は今日、ミーティングなんてないんだ。
ただ、慧と二人になるいい口実だからね。
「だ…誰もいないじゃないか」
「ここにいるよー」
「那智…だけ?」
「そう。ふ、た、り、だ、け。」
わざとわかりやすく言ってみる。
「な、ミーティングがあるって言ったじゃないか」
「え、そんな事言ったっけ?」
笑顔で。そして慧にキスをする。
「慧、愛してるよ…」
「わ、わわわかってるけど!いまは学校だし、誰かくるかも知れない…んだ、ぞ…」
最後の方に言いたかったことは吐息に消えた。
「誰か…見にくればいいのに。慧は僕のモノだって思い知ればいいのに。」
「慧、またミーティングを…」
「ダメだ。家で…な?」
「慧のいじわるー」
「いじわるはどっちだよ、」
拗ねたような顔をする慧。
慧がこれだから、僕は慧のこと、もっと好きに…なっちゃうな。
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20090725
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