[携帯モード] [URL送信]


黒い髪と瞳は本当にロイに似合っていると思う。…なんて褒めても何か俺に良いことがある訳でもないので、これ以上は褒めないでおこう、なんて。俺はそんなにオヒトヨシじゃないから、ロイの事が好きでも、ロイの株を上げようだなんて思わないさ。
俺の高校生活の中で友達第一号はロイだ(友人関係成立に至る迄の詳しくは、また後日語らせてもらうとしよう)。そして、大事な大事な初めての親友でもある。居心地の良い、安心できるところ。今年で二年目の親友関係はとても分厚いもの(と、少なくとも俺は思っている)だけど、きっと俺が自分の気持ちを素直に打ち明けてしまえば、簡単に分厚い関係は脆い関係に変化して朽ち果ててしまうに違いない。そして、親友なんて言葉は俺達の中で、永久に抹殺されてしまうのだ。
だから、俺は絶対にロイに好きだなんて口が裂けても言えないし、自分の居場所を失いたくないから、思いを伝えることなんて、出来ない。一年越しの俺の気持ちは一方的に募っていくばかりだけど。



[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!