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「ねえ、ロイ、」
それでもやっぱり心細くて。
「もし俺が居なくなったらどうする?」
ロイの家、ベットの中。
今日は久しぶりにロイの家でお泊り会。
だって、明日になったらまた旅を始めるから。
ロイの居る中央には当分の間、戻って来れないと思うから。
会いたくても…会えない。


「居なくなったらって…それは明日のことかい?それならいつものことだろう?」
「そうじゃなくって…、」

 








「俺がしんだら、どうする?」










 
ああ、言ってしまった。
やっぱり言わない方がよかったのかも。
こんなの自惚れみたいで、馬鹿だ。
「や、やっぱりいい!!今のは取り「愚問だな」
必死の取り消しも予想通りの言葉に掻き消されてしまった。
言わなきゃよかったという気持ちが増す。


「そうだよね…。俺がしんだって、一人で生きていけるよね…」
返ってくる言葉は始めから分かっていたのに、何故か苦しい。
心が、苦しい。
思わず涙が出て来る。
そうだ、ロイは一人で…。



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