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メイン小説 ３ 「え？」 タケル君はほけっ、とした顔をさらにほけっ、とさせて完全な間抜け顔になった。 「…ぷっ」 「ちょっと、笑わないで教えてよ…」 初めてタケル君の間抜け顔を見ちゃったからついつい笑ってしまった。 イケメンの間抜け顔…！ あぁ〜あ、絶対思いだし笑いするよ。 「っだからね、シンプルにしか表現出来ないほど、愛が深いんだよ」 「…もっと意味分かんない」 もうちょっと間抜け顔が見たくて、わざと意味の分かんない事を言ったけど…それ以上タケル君の顔は間抜けになんなかった。 なんだ、とちょっと残念がりながら、分かりやすく説明する事にした。 「私とお兄ちゃんの今の関係を正確な言葉に現そうとしてもね、現せないの」 「…どうして？」 「私が知ってる言葉じゃ単純過ぎるの、 その言葉よりお兄ちゃんを愛してるってもっと伝えたいのに、文字による表現じゃ伝えきれないの」 だからシンプルにしか表現出来ない、 そう言うとタケル君は少しだけ納得したような顔になった。 「ごめんね、意味分からないでしょ？」 「いや、なんとなく分かったよ」 〔*back〕〔next#〕 [戻る]  |