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「ヒカリちゃんの事だから見えない誰かと話してたんじゃないのか?」
「なんだそれ、俺の妹は超能力者かって言うのかよ」
「似たようなもんじゃないのか?」

…まぁ確かにヒカリは俺らには聞こえない声が聞こえていたことあったし、何かを感じる物はあるんだろうけどな。
たしか第六感だっけ?そういうの。

「でもヒカリのテレパシーだとしても、あの傘は一体誰のだって言うんだよ!?」
「あ、そうか。
…じゃあただ単に友達と相合い傘でもして帰ったんじゃないのか?」
「あぁ、俺もう終わった…」

口から魂が出そうな勢いで全身の力を全て抜いた。


「…あっ!!」

いきなりヤマトは何かを思い出すように言った。
今のそれ正直心臓に悪かったぞ、お前…。

「なんだよヤマト、お前は俺の寿命縮めたいのか!?」
「違う。太一さっき話したときさ、黒の地味な傘って言わなかったか?」
「あぁ、言ったぜ?


おい……まさか、タケルの?」

「…だと思う」

うおぉぉぉぉぉ!!!俺ヒカリに愛されていない!
つーか何でヤマトはタケルの傘の色知ってるんだよ気持ち悪い!
さすがブラコンだな、ってか俺もシスコン超えて大好きなんだけどさ!!!
でもどうしよう……タケルと付き合ってるとか言ったら、あぁもーコエー!
いや、だけどあいつに限って浮気なんてことは無いし…。


「太一、それが本当にタケルのだと決まった訳じゃないんだから落ち込まないでくれ。
俺が悪かったよ」
「……っよう」
「は?」

「ヒカリに確かめよう!」

「ちょ、おい!!」


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