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君の体温は変わらない

これは一体どういうことでしょうか…
昨日仁王君と行為を行って私の腕で愛らしく寝ていた仁王君が…

小さくなって私の腕に寝ているではありませんか。

「あ、ありえない…」

しばらく唖然しながらも寝顔を見つめていると仁王君は目を覚ましました。

「仁王君…、大丈夫ですか?」

「なにいっとるんじゃやゆぅ。」

…、大丈夫そうなので「やゆぅ」
という呼び方はスルーしたいとおもいます。

「ご自分のお身体を見た方がよろしいかと思われますが…」


そっと仁王君を持ち上げてみるとだいたい5歳くらいの身長になっていました。
そうしてやると仁王君もやっと気付いたようで

声にならない声を出しました。
仁王君すいませんが正直、喧しい…です。

「おまん俺に何したんじゃ!」

「私のせいにしてもらっては困ります、好き好んでこんな事しませんよ。」

「やぎゅ以外誰がするんじゃ!」

「柳君も幸村君もしそうですよ、。」

なぜこんなに冷静でいられるのか不思議でたまりません。

「あいつらは俺で盛らん!」

…と必死に抗議する仁王君とかれこれ30分言い合いを続けた結果幸村君に電話することになりました。

とりあえず風邪を引かれると困るので仁王君にはTシャツを着させて幸村君に電話をしました。

「もしもし、幸村君ですか?」

「ああ柳生?どう小さい仁王は?」
「幸村君貴方の仕業ですか…」

「かわいいだろプチ仁王」

「ええまあ確かに…」(ゲフン)

「あんまり盛ったら駄目だよ?犯罪になっちゃうから。」

「そうではなくて仁王君はいつもどりますか?」

「そのうち戻るから心配しないでいいよじゃあ。」

「…まあ、大丈夫でしょう。」

「のぅ幸村なんじゃって?」

「そのうち戻るそうですよ」

「そのうちってなんじゃ…」

「戻ることには変わりないでしょうから大丈夫でしょう。」

「まあ確かに…」

「お腹減ってませんか、なにか持ってきますが。」

「…腹は減ったの。」

「わかりました。」

私は部屋をあとにして昨日の夕ご飯の残りのカレーがあったので部屋に持って行きました。

「お待たせしました。」

「おかえりんしゃい」


「仁王君あーんしてください。」

「は?本気で言っちょるん…?」

「もちろんです、熱いので気をつけてくださいね?」

息を吹き掛けて冷ますと仁王君の口元に運んだ。
そしたら仁王君は案外すんなりと食べてくれた、正直可愛いですが、不思議な感じです。

「熱くないですか?」

「大丈夫じゃよ。」

しばらく仁王君にカレーを食べさせながら話をしていました。

「やゆぅ、お腹いっぱいじゃ。」

「わかりました。」

残りは私が食べ皿を洗いに下に行き部屋に戻るついでにお菓子をもって帰りました。

「仁王君お菓子食べますか?」

「んっ、たべるぜよ!」

…本当に小さな子供みたいです。

お菓子の袋を開けようと頑張っている仁王君は面白い、そんなことを思っていると仁王君がお菓子の袋を勢い余って破ってしまいお菓子が散らかってしまいました。

「ぎゃっやゆぅごめん…!」

実際怒っていませんでしたが怒っているふりをすれば仁王君は泣きそうな顔をしました正直かなりあせりましたよ。

「にっ仁王君?」

「謝るけ、おこらんでくんしゃい…」

とうとう泣き出してしまいました涙腺まで小児のようになってしまったのでしょうか…。

「怒ってないですから泣かないでください…」

しばらく抱っこしてあやしているとなんとか泣き止んでくれました。
「やゆぅごめんなさい…」

「気にしないでください。」

あまりにもかわいらしく謝ってもらったので御礼というのも可笑しいですが額にキスをしてやると仁王君はにぱっと無邪気な笑顔をみせてくれました。
泣き止んだ仁王君と片付けをしてしばらく遊んでいるといつの間にか仁王君は寝ていました。

そっとベットに寝かせ寝顔を見ていたら私まで眠くなってきたので眠気に任せ寝てしまいました。

「のぅ柳生起きて!」
「仁王君…?」
「おはよ。」
起きると仁王君は元の身体に戻っていました。
「戻ったのですか?」

「ん柳生ありがとな楽しかった」

「それは良かったです。」

そして仁王君を抱きしめていました。

「やはり仁王君は暖かい。」


どんな仁王君でも暖かさは変わりませんでした。

End.



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