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柳生さんの嫉妬

そうささいなことだった。
だけど私はそんなささいなことも我慢できなくなっていました。
仁王君のせいで…
ただ仁王君は友達と話していただけだ。
そのわりにはすごく楽しそうに笑っていてまるで私に見せ付けるかのようでそう思った瞬間その場から逃げました。
そして私の中で醜い感情が生まれました
たった一言の言葉。

 
『嫉妬』



少しいらだちながら授業を受けているといつの間にか放課後になっていました。
いつもなら部活前に仁王君を教室まで迎えに行くのですが今日はあえて行きませんでした。
「柳生なんで今日こんかった!」
部室に着きしばらく経つと仁王君が来て私に話しかけてきました、ですがしれっとしている仁王君に腹が立ち無視をいてコートに行きました。
「のう柳生俺なんかしたん…?」「早く練習に戻りたまえ。」
「…すまん。」
仁王君は案外簡単に引き下がりました。
やはりわたしには飽きたのでしょうか…
「仁王の姿が見えないが柳生知らんか?」
「え、いないのですか?」
「ああ、さっきまでは居たんだがな」
真田君が言っていたように仁王君の姿が見当たらない、
私はいつものことだと簡単に片付けましたが。
「仁王先輩ホントどこいっちまったんすかねぇ」
「まそのうち戻ってくるだろぃ」
皆さんもいつものことだと簡単に流していました。

しかし部活が終わっても仁王君は帰ってきませんでした。
「仁王のやつかえっちまったのか?」
「仁王めたるんどる…」

部室で着替えている間も来ませんでした。かばんはあるので帰ってはいないみたいですが…
「では柳生鍵頼んでぞ…」
今日の鍵当番は私なので最後まで残りました。
やはりどうしても気になって仁王君を探しに行きました。

時間が掛かると思っていましたが仁王君はすぐ見つかりました。
部室裏の木の陰に座っていました近寄り話をかけようとしゃがむとすすり声が聞こえてきました。
「仁王君…?」
「柳生ごめんなさい…謝るけ許して…」
顔を少し上げさせましたよくみると仁王君は泣いていました。
「ごめんなさい何でもするから許して…」
「……。」
しばらく沈黙が流れました。
「仁王君私は嫉妬をしていました…、紳士の名を聞いてあきれますがあなたが他の方と仲良くしているところを見ていらでちあなたを傷つけました本当にもうしわけありませんでした…。」

言い終わると仁王くんの体を抱きしめました。
「柳生不謹慎かもしれんが凄い嬉しいわ…」
「……そうですか。」
「それは良かったです…」
「あんな実はわざとじゃったんよ…」
「ええ、今ならあれは私の気を引くため可愛いものだと分かりますね。」
「そんなニコニコして言うんじゃなか!」
そして顔を赤らめ言う仁王君が可愛くて仁王君を優しく抱きしめなおしました…。
 

END 
 


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