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nightcarnival

「のう、柳生今日お祭りいかん?」
 
朝から仁王君から呼び出されました気まぐれはいつものことなのであまり驚きもしませんでしたが。
「ええかまいませんよ?」
「じゃ決まりやの」
そう言って情事を誘うときのうに妖艶笑いました。
「では夕方迎えに行きますよ」
「ん、よろしくの」
何を考えているのか分かりませんが悪いことは考えてないことでしょう…たぶん。

夕方になり仁王君の家に迎えに行くともう仁王君は玄関先で待っていました、そこまではいいのですがよく見ると浴衣姿だったのです。
「仁王君その格好は…?」
「ん?可愛いじゃろ、姉貴に着せてもらったけん」
「そうですか、では行きましょうか。」
 
薄めにメイクしているのか大きな目がさらに大きく強調され頬もピンク色に色づいています。
 
「柳生、柳生わたあめ!」
「はい分かりました、どの色がいいですか?」
「ん〜ピンクがええの」
「わかりました、少し待っていてください?」
いつもより甘えてくるのですが何か企んでいるのでしょうか
「どうぞ仁王君」
「ん!ありがとさん」
「いえお気になさらず」
「柳生も食べる?」
ニコニコしながら話しかけてきました。
薄くメイクされたその顔で笑いかけられて少しばかり欲情してしてしまったのは内緒ですが…。
「もうすぐ花火やの?」
「そうですね、どこで見ますか?」
「もう少し静かな場所がええのう…。」
「では、あちらの池のほうに行きましょうか人も見当たりませんし」
「よかとよ、行こ?」
薄暗いので手を引いて池のほうに行きました。
「花火始まりましたね」
「きれいやの…。」
「ええそうですね」

空を見上げて花火を見ていると唇に何かが触れ次に頬に仁王君の手だと思われるものが触れ顔が仁王君の方に強制的に向かせられました。
「仁王君…?」
「比呂士花火ばっかてとらんで俺も見て…?」
いつもよりピンク色に色づいている頬がさらに色づき身体を密着させてきました。
「すみませんでし…、」

言葉は途中で仁王君の唇で切られました。
「んっ、んぅ…」
だんだん深いキスになり仁王君の熱い舌と私の舌が絡み合い仁王君は甘い声を出しています。
暫く絡めてると唇を離し欲情しきった目で見つめてきました。
「比呂士、これから俺ん家こん…?」
「ええ、喜んでお伺いしましょう。」

私たちの夜はこれから―。



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