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隣には、


にこっと笑う総悟くん。





私は小声で喋りかけた。



「ねぇ、なんで隣なの?」


「俺が知るわけないでさァ」


「…たしかに」





ずっと机に伏せて寝ているもんだから分からなかったけど、


君だったのね…



――私の隣の席。



隣の席っていったらアレだよね、青春の1ページ的な。


消しゴムが落ちて拾おうとしたら、隣の席の優しい男の子が手を伸ばして拾ってくれて「あ、ありがとう///」みたいなラブコメちっくな、アレのこと。


…できないじゃん。


なんたって相手が総悟くんだもん。

拾ったとしても絶対自分のモノにするに決まってるよ!

多分ジャイアン思考だもん。





でもまだ反対側の隣の席の子が良い子かもしれな……



土方氏キタァァァ!!





「よ、よろしくね」


「あぁ よろしく」


「名前なんだっけ?」


「十四郎」


「とうし…シロちゃんか!」


「漫画違いだ、バカ」


「ごめんごめん。肘肩くん」


「いやいやいやいや、漢字違うんですけどォォォ!」


「じゃあトッシー?」


「おまえっ…」


「そんなことで怒るなんて土方はガキですねィ」



言い合っている土方と美輝を見かねて沖田も口をはさんできた。



「沖田てめぇ…」


「やーいガキマヨ肘肩〜!俺の肘と肩も早く揉めよコノヤロー!ついでに死ね」


「…表出ろやァァ!」


「いや〜遠慮しまさァ」





私は激しく言い争う2人を無視して周りの子を探した。



あ、あれは――…!!







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