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小柄な女の子も陽先輩と同じく耳が見えるくらい黒いショートの髪。両耳には軟骨にピアスをしているので蝙蝠属性だとわかる。

大きな目で瞳も黒く、陽先輩と比べると幼さで半減しているが他の一般人より威厳はある。


「柊殿、そちらの方は…?」


古風な言い方で周りの空気を一気に変える。制服は陽先輩と同じ白色なので先輩だ。


「生徒会の代わりにきた、2年の岡崎 千都だ」


生徒会、という言葉に反応したのだろうか。怪訝な表情を浮かべてこちらを見ている。


「隼(シュン)、あまり警戒するな。岡崎はいい奴だ」


陽先輩の言葉に肩の力を抜いたのか、先程よりは視線が弱くなった。


「申し訳ありません。速水 隼(ハヤミ シュン)と申します。よろしくお願い致します」

「よ、よろしくお願いします…」


堅すぎるしゃべり方に俺はたじろぎながらも本日2度目の握手を交わす。

俺より身長はかなり低く、140センチ辺りだと思われる。


「…岡崎殿はとても優しい目をしている」

「……?」


初めて言われた言葉に俺はよくわからくて首を傾げる。すると、隼先輩が優しく微笑んだ。


「他の生徒や生徒会の奴等にはない優しさを持っております。この学園に染まっていない純粋な優しさ…」


……こういう時、どう反応すればいいのかわからないのでしばらく固まっていると、クスクスと陽先輩の静かに笑う声が聞こえた。




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あきゅろす。
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