13
───トリスタン?
ねぇ、トリスタンどこにいるの?
───主、俺ならここに…
トリスタンはどこにも行かないよね?
僕の前からいなくならないよね?
───俺は主の側にいます…ずっと──
「…夢か」
目を開ければ見知らぬ天井。
そうだ、俺はSSクラスの学園に来たんだっけ。
今まであまり気にしていなかった時計を見れば昼の11時。
(…学校って普段何時からなんだ?)
初歩的なことすらわからない。
とりあえずクローゼットにある新品の制服を取り出して着る。
灰色のシンプルな制服。
ワイシャツを着て、上から着る。
チャックのようなものがついているので着方は制服、というよりジャージの方が近い。
そう思いながら机にあった鞄を持ち、カードキーを鞄の中に入れて部屋を後にした。
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