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―Side トリスタン―


「…広すぎるだろ」

「そうですか?」


着いた場所は恐らく精霊の力を借りて創られた地下学園。

目の前の学園とは思えないくらい巨大な白い建物がそびえたっている。

地下のはずなのにまわりには木々が立ち並んでいて、上を向けば真っ青だった。



しばらく上を向いていたら一が説明してくれた。




「これは空のシュミレーションです。
24時間動いているので明るさが付き、朝・昼・夜がわかるんですよ」


……これが、空…



初めて見る空に感動していた。


年中雨で曇り空の日本は空を見れなく、そして異空間に創られたParadiseの本拠地は空そのものがない。



こんなに真っ青なのか。




「……SSSさん?」


あまりの綺麗さにしばらく見ていたようだ。



「…すまない、行こう」



これからは毎日見られる。






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