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あれから何週間が経ち、長月となった。
外は少し肌寒くなり、生徒はマフラーをつけている者も少なくはない。
あの夢はほぼ毎日見ている。だがいつももう一人の俺を見た時点で終わってしまい目が覚める。
だるさは前よりも増し、今は薬で何とか持ちこたえているが2日に1回しか学校に行けなくなってしまっていた。
「千都ちゃん…大丈夫〜?顔真っ白だよ〜?」
「…、ああ」
1日の授業がやっと終わりみんなで寮に帰ろうとしていた時だった。
「ちょっとお前ら3人来てくんない?」
教室から出れば先輩方が数人待ち構えていたのだ。
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