飴玉注意報
皆の気持ち
「じゃっ、お先に失礼しまーす」
ガタンと、テニスバッグを持って部室から勢いよく出た
「丸井!次の練習試合の予定表を配ると言っているだろう!」
真田が怒鳴ったのがわかったので振り返った
と、同時に時計を見た
やべぇ
「ブンちゃん、行きんしゃい。プリントは家に届けておくぜよ。………ジャッカルが」
「俺かよ!」
「さんきゅっ!ジャッカル愛してるぜ!じゃーな!」
満面の笑みで走って行ったブン太を部員は、唖然と見ていた
「た、たるんどる!」
「丸井先輩やばいっスね。重症じゃないっスか」
「俺、愛してるぜって言われた…愛してるぜ…愛してるぜ」
「ジャッカル、うるさい」
「な、…悪い」
「で?どうして仁王くんは丸井くんに、そんなにも気を遣っているのですか?」
柳生の一言に、皆が一斉に仁王を見た
「そーっスよ!なんか引っ掛かると思ったら、それっスよ!仁王先輩は、なんでも面倒臭いみたいなイメージしかないんスけど!」
「ひどい言いようじゃな、赤也」
「す、すみません!」
ぴゅっとジャッカルの後ろに隠れる赤也
「で?」
と、幸村が、にこやかに問い詰めた
「…まぁ見てればわかるじゃろ」
「ああ」
「本気なんじゃよ、ブン太が」
部員全員が、納得
「丸井先輩ってお菓子が恋人って感じでしたもんね〜…」
「……本人も言っちょったぜよ」
真田は気に食わないような顔をしていたが、部活に支障がないなら、と部室を出ていった
ブン太…
皆がお前さんを応援しちょるぜよ
頑張りんしゃい…
その頃
ブン太は明菜の病室で笑っていた
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