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また会いたくて
COUNT:5















「桜!悪かった!」





次の日、普段なら頭なんか下げる事が無い景吾が謝ってきた






『え…?』




だからびっくりした

これが景吾?って





「桜に…その、信じられないみたいな風に言ったのは悪かった。謝る。」




景吾が頭を下げた後、沈黙が流れた


その沈黙を桜が破った





『……本当だよ』




「え…?」




今にも消えそうな声で、桜は話しだした





『恋人に…景吾に、知らない人みたいな目で見られるのは…辛かったよ!バカ!』




桜は泣きだした


跡部にすがりつきながら





「桜…」




ゆっくり跡部は桜の体を包み込んだ





暖かい腕から伝わる景吾の強さ





『景吾…』






「桜の香りだ。淡い、シャンプーの香り」





私しかしらない柔らかい笑顔を見せる景吾



私は、わかってたんだ





『景吾っ!会いたかった』




会えば歯止めが効かなくなること





「愛してる…もう、どこもにも行かないでくれ!」





こんな壊れかけた景吾をおいてなんか行けない事。






『うん…』






貴方への愛が一層強まる事






何もかも予想できたのに




私は止めなかった




景吾に触れられる喜びと




景吾の腕の中が




心地よすぎて。












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