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また会いたくて
COUNT:7








「クソクソ桜ー!どこに行ってたんだよ!」




『がっくん!』




氷帝学園に通いだして、2日。

残りは7日

昔の仲間だった岳人と、ぎゅーっと抱き合った




「桜先輩!」



「本当に桜かよ…」



「ありえないですよね…」



「本物だC〜!」



「ウス」




『みんなぁ〜』




長太郎くんが岳人ごと抱き締めてくれた。



みんなが昼休みに会いに来てくれた


また、みんなと言葉を交わすことが出来てる!




『会いたかった!』




涙が止まらない、本当に。



ずっと話したかった



寂しかったって



みんなが居ない世界は
つまらなくて死にそう





「桜!跡部とは話した?」




『う、うん!大丈夫!』




「わ〜!また二人ラブラブっぷりが始まるぜ〜」



『あはは、がっくん酷い!』




そうこうしているうちに、皆で話すには短い昼休みが終わった





「またな〜」




『ばいばーい』




ふぅ

やっぱり寂しいな





ふと振り返ると、景吾が机を眺めていた




『(これじゃあ昔と変わらない)』



私が死んだ時と同じ目をしている景吾。





『話したい…な』




この世界に戻ってきた初日


景吾に再び抱き締めてもらえた日から、一言も話してない


避けられてるのかな?



景吾…




話したい






時間がゆっくり過ぎてく



また、今日も貴方の背中を見つめながら1日を過ごした


















帰り道、いつもは一緒に帰った道を1人で歩く




『寂しいな…』



帰る家が無い私は、ホテルに泊まっている


お化けがホテルだなんて、笑っちゃう





『……景吾』





ホテルのベッドに体を沈めた






『寂しいよ…』






ゆっくり眠りについた



明日は話せますように






“残りは6日”





脳裏には期限ばかりが過る












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