SHORT
聖なる日に
「あか、ん!」
『ひ、ぁあああっ!』
侑士のモノから綾の中へと勢い良く注がれた欲。
「堪忍な。」
『ううん、侑士のだから。』
「…おおきに。」
侑士は綾の頭をゆっくり撫でた。
体を交わらせる度に襲う罪悪感。
わかっていても止められない律動。
それに伴う快感。
すべてが二人を取り巻く。
『いけない事なのにね。』
「せやな。」
街では恋人達がクリスマスに染まっているだろう。
『いつか、手、繋いで歩きたいな。』
「ああ。」
兄妹と言う境界線。
近くて遠い。
『大好きだよ。侑士。』
「俺の方が好きや。」
また二人は神様の目から逃れるように、生温い毛布に身を潜めた。
聖なる日に
(罪は全て浄化して。)
2009/12/24
クリスマス記念夢
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