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SHORT
サプライズプレゼントをあげようか






「またお前か。」

『……ごめん。』


仁王君に告白し続けて3年。

私の想いは一向に届く事が無い。

第一、私は仁王君に女として見られてない。


「そんなに俺が好きか。」


『うん。』


迷い無く言えるのは何故だろう。

どうして貴方が好きなんだろう。


「目、閉じてくれんか。」

『は、はい。』


貴方の髪がくすぐったかった。


「プレゼント、じゃ。」


『…ありがとう。』


こんなことを受け容れてしまう私が嫌。

素直に喜んでしまう私が嫌。


「愛してはやれんよ?」

『わかってる。』


馬鹿らしいのはわかってる。

彼のキスに愛が無いのもわかってる。


「続き、するか?」

『……うん。』


体だけの関係。

こんなこといけない。

でも、

唇の熱はひいてはくれなかった。










サプライズプレゼントをあげようか
(愛してしまった私の負け。)


2009/12/24
クリスマス記念夢


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