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SHORT
こんばんはメリークリスマス





クリスマス。

なんて素敵な響きだろう。

恋人達への素敵なイベント。

私も貴方と一緒に過ごしたい。

甘いケーキだって準備して、

温かいご飯だって準備して、

貴方へのプレゼントだって準備して、

なのに、

どうして貴方は隣に居てくれないの?


“夜には帰る”


そう言って出ていった貴方。

嘘、

絶対貴方は可愛い彼女と1日を過ごすわ。

私なんか忘れて、

この広い部屋に一人にさせて。

淋しいよ、

淋しい。

窓からのぞく雪が目障り。

窓から見える光が目障り。

いっそ世界が無くなってしまえばいい。

最低な貴方を忘れて、

私は幸せになりたいの。

このまま帰って来ない貴方を憎みながら、


「ただいま。」


ほら、そうやって私の感情をまた揺さ振るのでしょう?

優しくするなら、とことん優しくして。


『…遅いよ。』

「これでも走ったんじゃ。」


貴方の額の汗が眩しい。

聞きたいことは沢山あるよ?


“彼女さんはどうしたの?”

“どうして帰って来たの?”

“期待してもいいの?”

だけど言わない。


「さ、綾の手作り料理を食べるとするか。」

貴方がそう言ってくれたから。


『お兄ちゃん、』

「ん?」


今夜一番の想いを貴方に。







こんばんはメリークリスマス
(最低で最愛の貴方。)


2009/12/24
クリスマス記念夢


あきゅろす。
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