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SHORT
どんな格好でもかっこいい貴方が好きっ







ざわざわ…


いつも騒がしい氷帝学園だが、今日は一段と騒がしさを増していた。




「お前等!俺を目に焼き付けておけ!」



バンッと姿を現したのは、生徒会長の跡部景吾。



『………恥ずかしい。』


いつもなら景吾の彼女という位置にいる私は、皆から羨ましい目で見られるのだが今日は違う。

今日はハロウィン。

氷帝ではハロウィンパーティー基、仮装大会が行われるのだ。



「どうだっ!」


キラキラとスパンコールが付いたマントを身に纏い、派手に氷帝コールをさせている恋人に目眩がした。



『も、やめ…。』


「無理やで、綾。跡部は止められへん。」


『……はぁ。』


侑士にそう言われて、私は黙って壇上を見上げた。

ああ、みんなからの視線が痛い。



「おいっ!綾!」


『ひっ!』



いきなり名指しされてびくついていると、ずかずかと景吾がこちらに向ってきた。



「ハッピーハロウィンだ。」


どばどばと大量のお菓子を渡された。


侑士は私が持ちきれなかったお菓子を持たされていた。


『あ、ありがとう。』


「ふんっ、惚れなおしただろ?」


『あ、……うん!』


気付かなかったけど、どんな格好でも景吾は景吾だし。

悔しいほど似合ってるし…。

やっぱりどんな格好でも、私は景吾が大好きみたい。











どんな格好でもかっこいい貴女がすきっ
(恋は盲目。そうでしょう?)


2009/10/31
ハロウィン記念


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