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SHORT
ブカブカのユニフォーム








『景ちゃん!お疲れ!』




「おせぇよ、バカ」



試合終了

いつものように無名の中学校をぼこぼこに負けさせて、バスに乗り込む





『景ちゃん格好良かったよ!』




「当たり前だ。」




私は決まって景ちゃんの隣に座る


だって寝顔とか拝めるし





『氷の世界とか!』




「あれは練習だ。」




『うそっ!すごいっ!』




景ちゃんは俺様だけど、時々謙虚になる。


あ、なんか疲れたなぁ〜


それもそうだよね、
今日はマネージャーの仕事が多かったし





「まぁ、俺様が格好良いのは今に始まった事じゃねぇがな…ってオイ」




綾は、跡部の隣で寝息をたてていた





「マジかよ。呑気な奴」




辺りを見回せば、部員は殆ど寝ている




「ったく」





周りが寝ているのを見て、跡部は、綾の肩に自分のジャージを掛けた





「風邪、ひくしな」




大切な女だし

風邪ひいたら会えねぇし…

って何言ってんだ俺!

女々しいんだよ!





しばらくすると、氷帝に着いた




『ん、あれ?景ちゃん?』





「起きたか、今着いた所だ」





ガタガタと皆がバスから降りた





監督に一礼して、解散




『景ちゃん…コレ』





「ああ、寒くねぇか?」





『う、うん///』




「アーン?なんだよ」





『な、なんか大きいなって思って…ジャージ』




「は?当たり前だろ?」





『そうなんだけど…』





「ふっ、変な奴」





景ちゃんのジャージ、暖かかった





『景ちゃん…ありがとう!』





「フン」





跡部はスタスタと綾の前を歩いていった





『景ちゃん待ってよ〜』





二人は夕焼けを背に
帰り道をゆっくりと歩いた










ブカブカのユニフォーム
(景ちゃんの心の大きさ、伝わったよ?)




2009/10/04
誕生日記念夢


あきゅろす。
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