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SHORT
放課後デート









『跡部様!』




「行くぞ」





『はいっ!』



待ちに待った、今日!




「ったく、めんどくせぇ…」




実は私、文化祭のイベントで見事優勝したので!なんと跡部様とデート権を得たのです!





『今日は寒いですね』




「そうだな」




寒いという事で、急遽、喫茶店に入った





『跡部様!何にしますか?』





「…コーヒー」




ボソッと跡部がつぶやいた




『じゃあ私もコーヒーにしますっ!すみませーん。店員さん!』




しばらくすると、コーヒーがテーブルに届いた




あ〜幸せ

私、今日が終われば死んでもいいかも




「……」




1人で幸せに浸っていると、跡部様が私を見た





『?どうしました?』




なんだろ




「…お前、楽しいのか?」





『へ?』





そんなこと聞かなくったってわかるじゃないですか!




『楽しいに決まってるじゃないですか!』




少し大袈裟だったかな





「俺様はお前の名前だって知らねぇぞ?」





『それは…』




当たり前ですよ



私は一般生徒


貴方は跡部財閥の御曹司





「………悪い」




言い過ぎたと思ったのか、跡部は謝った





『いえ!跡部様は悪くないです!私こそすみません!デート権もらって…1人で舞い上がっちゃって…』




だって跡部様


夢だったんです


貴方と放課後デートをするのが





「……」





『そろそろ、帰りましょうか』




なんだか気まずくなって、私は席をたった





「っ待て!」





『え?』





綾の腕を、跡部が掴んだ






『は、い…』





「名前、教えろ」





ああ、神様!





『柿本綾です。』






「ふっ、また会おうじゃねぇの、アーン?」





私は、一生いい子で居ることを誓います!





『はいっ!』







それから放課後デートをするようになり、跡部様…いや、景吾が告白してきたのは、2ヶ月後…










放課後デート
(景吾!おいてくよ!)
(待てって、綾…)





2009/10/04
誕生日記念夢


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