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SHORT
約束の月日





俺は忍足侑士

言わんでもええやろうけど、氷帝の天才や


いや…


なんや自分で言うたら恥ずかしいなぁ



こんな俺には大事な姫さんがおんねん




『ゆーしっ!』



ほら…きたで?




『ゆーしってば!』



かわええなぁ…
癒されるわぁ



「はいはい。何なん?」



俺が優しく聞いてやるとぴょんと俺の膝に乗る綾



『今日ね!お泊まりしてくる!』



かわええなぁ
撫で撫でしたるわ!



「はいはい。……は?」



一瞬、綾の可愛さに騙されかかった…



「なんやて?」



『だーかーらっ!』



じっと俺を見つめる綾の瞳



『お泊まりっ!』



「はっ…あかんあかん!絶対にあかん!!」



『えぇ!?』



なんや自分、俺が許す思っとったんかいな

どこに自分の女を余所にやる奴がおんねん



「俺があかん言うてるからあかんー!」



でこぴんしてやると顔を赤らめてこっちを睨んできた

せやな…これじゃどっかの俺様部長と同じやな



「あんなぁ…」


ぐいっ


何なん?
今ふわって…
え?



『侑士のバカ!嫌い!』


俺に口付けたかと思ったら泣き出しよったで



「いやいや…意味が解らへん…なんで?」



普通に俺が怒られるのはおかしいやん?



『パパとママをやっと説得したのにっ!』



ポカポカと俺の頭を叩く



『嫌だ!泊まる!』



「ちょ…待て…な?」



やっとの事で綾の腕を掴み、落ち着かせた



『………なの?』



「え?」



『侑士は忘れたの?』



「なにを…?」



あかん…ほんま解らへん



『言ったじゃん…一年経ったらって』



「一年………あ」



我ながら何てアホな声だしてんねん!てツッコミたくなったわ!










(なぁ…一年続いたらな?俺の家泊まらへん?)

(え?なんで?)

(ほら…記念日には二人で過ごしたいやんか?)

(うん…でも)

(約束や)










「泊りにくるて…俺ん家かいな…」



『そうだよっ!どこに自分の男以外の家に泊りに行くバカがいるんだ!』



「は…それもそうやな」




俺は綾を抱き締めた



「なら俺は賛成や」




『じゃあ…』




「泊りにきぃや?」




『やった!!』



ぎゅっと抱き締め返してくる綾が可愛くて




「なぁ…早よ家に帰らへん?」



『え…うん///』



こいつが弱い耳元で囁いてやった



「待っとるで」



『うんっ!パジャマ取りに行くだけだし』




「さよか…」




ん?パジャマ…


夜…


な…


ななななな!?





『じゃ、後でね!侑士!』




走って綾は、自分の家の方へ向かってしまった




「ちょっ!待ちっ!おーいっ綾〜!!」




侑士はアスファルトに座り込んだ





「あかんて…夜とか…」












氷帝学園3年


忍足侑士





先を考えて約束はしようと思いました





約束の月日
(生殺しやーー!!!!)



2009/03/28



侑士大好き…デス。
こんな壊れた侑士を
傍で見ていたいな...

管理人:望未


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