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SHORT
背伸び気味な恋模様






私の彼氏は皆が羨む、氷帝学園3年跡部景吾様!


毎日のように綺麗なお姉様方に囲まれている景吾様の気を引きたくて、最近ではお化粧も頑張ってるの!








「っと、待たせたな」




『いえ!大丈夫です!』




いつもは車で帰っていた先輩は、私と付き合うようになってからは、一緒に歩いて帰ってくれる。あぁ、幸せ





「なんか、お前違うだろ。あーん?」




しばらく歩いていると、景吾様が立ち止まって私を見下ろした





『あ、お化粧…だと思います』




嬉しい!気付いてくれた!
どうしよう!




内心、すごく飛び跳ねたかったが、先輩の一言で崩れ落ちた






「はっ、バカじゃねぇの?学校に化粧してきて何すんだよ。」





『え……』





怖い、先輩



さっさと先輩は歩いて行ってしまった



そこから動けない私





大好きな人から、軽蔑の目で見られた





『ふっ、く…』




ダメ!泣いたらダメ!

先輩はこんなに弱い女の子は嫌いなの!






「?何して…何泣いてんだよ!?」





ようやく振り返った跡部は、綾が泣いている事に気付いた





『ごめ、なさい』





「俺様は本当の事を言ったまでだろうが、あーん?」




頭をガシガシと掻きながら、先輩は私を覗き込んだ






『嫌いにならないで下さい!』




「あ、ああ」




『不安だったんです!綺麗にならないと、先輩が離れて行きそうで…っ!』




弱い私に幻滅しましたか?





「いや、化粧なんかしなくてもお前は、なんだ、その…き、綺麗なんじゃ、ねぇの?」




後ろを向いて、先輩が言った


少しだけ耳が赤い




『先輩…///』





「チッ、帰るぞ!」





先輩は少し強引に、私の手を握り締めて歩きだしました





『ありがとデス…』





「フッ背伸びしてんじゃねぇよ。お子様」




『なっ!一つしか違いません!』




「それでもガキだろうが」




『ひ、ひどい!』





「冗談だ」






そう言って先輩は笑った


その顔が余りにも綺麗すぎて、私は思わず先輩にキスをした





『ん…』





「…ふっ、背伸びか」





『萌えたでしょ』




意地悪く笑ってやった





「忍足だったらな」





『え!相手が!?』





「ばか。心がだ」





『なーんだ…ってどっちにしろ先輩はときめきませんでしたか…』




「いや、ときめいたぜ?」





『本当ですか!?』





「少しな」






キスをするための背伸び位は、したっていいですよね?



先輩?












背伸び気味な恋模様
(先輩、私、頑張ります!)




2009/10/04
跡部景吾誕生日記念夢

大好きな景ちゃんの誕生日は、盛大に祝わなくてはいけないのですよ!!管理人の景ちゃんへのプレゼント、皆様にもお楽しみいただければ幸いです^^。


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