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リリカルなのはStS魔導師と7人の仮面の戦士
第6話:Xライダー 深海大決戦!!
海上隔離施設で、更正プログラムによる再教育を受けていた七人のナンバーズ。

彼女達を拐おうとするブラックサタンとサメ奇械人の魔の手から救ったのは、7人ライダーの一人、『仮面ライダーX』であった!


「いくぞ!サメ奇械人!」
「生意気な!くらえ、シャークロケット!」
「トオッ!」

サメ奇械人のシャークロケットをXライダーはジャンプして避ける。

「ライドルスティック!」

Xライダーはライドルを引き抜いて、『S』のボタンを押す。するとライドルは長い棍棒に早変わりした。

「トオッ!タアッ!」
「ぬおぉ!?」

Xライダーはライドルスティックを華麗に振り回し、サメ奇械人を追い詰める。

「す、すげえ・・・」
「あのサメ奇械人だっけ?見事な程に追い詰めてる・・・」

ノーヴェとオットーはXライダーの戦いを観て感心していた。

「ぬうぅぅぅ・・・このままでは・・・!こうなったら!」
「待て!」

サメ奇械人は海上隔離施設を飛び出そうとしたその時だった。

「はあぁぁぁーーー!」
「ぐあぁぁ!?」

サメ奇械人は突如現れた女性、スバルの姉であるギンガ・ナカジマに蹴り飛ばされた。

「皆!大丈夫!?」
「ギンガか。私たちなら平気だ」
「彼のおかげでね」
「彼・・・?」

ギンガはXライダーの方へと視線を向けた。

「あなたが皆を助けてくれたのですね」
「あぁ。俺は仮面ライダーX、神敬介だ」
「サメェェェェ!!」

Xライダーとギンガが話している内に、サメ奇械人は逃亡した。

「話は後だ。ここは頼んだぞ!」
「あっ、ちょっと!」

Xライダーもそれを追い掛ける。

「仕方ないわね・・・私達も追いましょう!」
「えっ、でもここにいろって・・・」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょう。それに、崩れかけのここにいるより、彼に付いていった方が安全よ。さぁ、行くわよ!」

ギンガの指示で、ナンバーズもXライダーを追った。


「く、くそぉ・・・!またしてもライダーに邪魔されるとは・・・!」
「そこまでだ!サメ奇械人!」

逃亡を図ったサメ奇械人だったが、そう時間もかからぬうちにXライダーに追い付かれた。そのXライダーの後ろからは捕獲対象であるナンバーズとギンガも来た。

「おのれ仮面ライダー!サメェェェ!」

サメ奇械人は目の前に広がる海へと飛び込んだ。

「あっ、逃げたっスよ!」
「ならば俺も追うとするか」
「なに無茶なこと言ってんだよ!むこうの方がどう見ても水中戦に慣れてるような奴じゃねえか!」

サメ奇械人を追い掛けようとするXライダーをノーヴェが止めようとする。

「心配するな。この体は元々深海開発用を目的としたものだ。奴に遅れはとらないさ」

そう言うとXライダーはサメ奇械人を追い掛け、海の中へ飛び込んだ。


その頃、それぞれの場所で奇械人を倒したスターズ分隊とV3、ライトニング分隊とストロンガーは海上隔離施設に急行していた。その間にストロンガーとV3はナンバーズの事と、三ヶ月前に解決した『JS事件』のこと、そして首謀者であるジェイル・スカリエッティのことを聞いていた。

「なるほど。ブラックサタンの奴等も、大層偉いもんに目をつけたな」
「我々が今向かっている海上隔離施設という所に、奴等の言っていたナンバーズがそこにいるのか?」
「ええ。その内の七名がそこにいます」

二人のライダーの質問になのはが答える。

「ところでその内の7人が隔離施設にいるのは分かったが、あと5人はどうしたんだ?」
「あとの4人はジェイル・スカリエッティ同様、別世界で監禁する方を選んだんです。元々ナンバーズには更正するためにプログラムの再教育の道を選ぶ権利があったんです」
「その内の7人は現在海上隔離施設でそのプログラムを受けているんですが・・・あとの4人はそれを断ったんです」
「ちなみにあと一人は先のJS事件で死亡した。私が居合わせた場所に、そいつの残骸があった」
「そうか」

スバル、フェイト、シグナムの話を聞いていたストロンガーとV3はカブトローとハリケーンのスピードを上げ、海上隔離施設に急行した。



その頃、Xライダーとサメ奇械人は海中で戦いを繰り広げていた。

「シャークロケット!」
「くっ!」

魚雷を避けるXライダー。飛び道具を持たない彼は、現状では不利の立場であった。

(何とかして、奴に近付かなければ・・・!)
「そこだ!シャークロケット!」
「!!」

Xライダーに向けて放たれた魚雷は、Xライダーに命中したのか、爆発した。

「やったぞ!ライダーを倒した!」

喜んだのも束の間、爆発した所から、Xライダーの専用バイク『クルーザー』に跨がったXライダーが現れる。

「クルーザーアターーック!」
「ぐわあぁぁぁ!!」

Xライダーはサメ奇械人にクルーザーアタックをかまし、Xライダーはサメ奇械人とともに、海を突き抜け、空高く上がった。

その瞬間を、ナンバーズが、そして丁度現場に着いた機動六課と、ストロンガーとV3が見逃すはずがなかった。

「あ!さっきのサメと仮面の戦士が出てきたよ!」
「て言うか、いつの間にバイクを!?」

セインとギンガが驚き、

「「「「「なんか海から出てきたーー!?」」」」」

更に驚きを隠せないシグナムを除くスターズとライトニングのメンバーたち。

「あれは・・・!」
「Xライダー!彼も来ていたのか!」

ただライダー二人だけが冷静でいられた。

「いくぞ!トオッ!」

Xライダーはクルーザーからジャンプして、ライドルを引き抜き、それを上に投げて横にさせて空中浮遊させる。

「棒が浮いた!?」

ライドルが浮遊していることに驚くフェイト。だが、驚くのはこれからである。

なんとXライダーがライドルを掴んで、空中でよくオリンピックなどで目にする、鉄棒の体操選手のようにぐるぐる回り出したのだ。

「「「「「「ええええええーーー!!?」」」」」」

機動六課(シグナム除く)とギンガとナンバーズはその光景を観て驚くことしか出来なかった。それはそうだろう。ああ言った競技は普通地面の、しかもマットの上で行うものだ。それなのにXライダーはほとんどヘリが浮遊している位置と変わらない空中で、しかも地面にマットなんてものはない。海の上でやっているのだ。驚いて当然だろう。

「トオッ!」

Xライダーは回転を終えると、ライドルから手を離し、X字のポーズを取る。そこから一回転して、飛び蹴りの体勢になって、その蹴りをサメ奇械人にぶつける!

「エェェェックス!キイィィィック!」

Xライダーの必殺技『Xキック』が、サメ奇械人を吹っ飛ばし、再び海中に沈めた!

「ギャアアアアア!!」

海中で爆発したためか、海水が雨のように降り注ぐ。

Xライダーは再びクルーザーに跨がり、陸へと着陸した。

クルーザーから降りたXライダーはギンガとナンバーズの元へと寄った。

「皆は無事か?」
「平気です」
「そうか・・・」

ギンガの返事を聞いたXライダーは、こちらの元へやって来る機動六課の魔導師と二人のライダー達を見ると、変身を解除し、神敬介へと姿を戻す。

(あの二人も来ていたのか・・・これは、もう単なる偶然では済まされないな)

新しい二人のライダーと遭遇した機動六課。神敬介が言うように、単なる偶然ではなくなってきている現在。戦いはまだ始まったばかりである・・・。

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あきゅろす。
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