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ギターを抱えてセンターに立ったその人がマイクを掴まえて一言、言った。

「どーもこんばんわイディオットです」

ギターが掻き鳴らされ始めると同時にステージが目映い光に照らされる。

「あっ…?!」



あの、男だった。



カウンターにいた、俺と同じ銘柄の煙草を吸っていた、男。



『どーぞ』



あれは、今ステージの真ん中で俺の大好きな唄を歌っている…諏訪理人だったのだ。

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あきゅろす。
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