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最果ての剣




「あ…の。」


奏「コイツ倒してからでも良い?それとも、何か急用か?早く帰んなきゃなんないとか。」


ぽそぽそと喋った少年に、奏は振り返らずに返答した。

仲良く会話して、その隙に反撃されたらたまんないからな。


「…あ、後で良いです…。」


奏「じゃあ、ちょっと待ってて。」


剣を攻撃を防ぐように構えて、そのまま魔物との間合いを一気に詰めた。

高い瞬発力と足の力で凄まじいスピードになる。



─ドッ…ガァンッ─



奏「あ―‥、迷宮の壁壊しちゃったよ。良いのかな?」


魔物は俺の剣が当たった瞬間、鈍い音と共に後ろへ吹っ飛んだ。壁に着地…ちゃく、ちゃく〜‥


ん〜、


着壁?


それで、吹っ飛んだ魔物は迷宮の壁をぶっ壊した。


奏「さて、どうしたら倒せるんだか。」


見覚えがなく、力量も計れない魔物をどう攻略するのか、頭を悩ませる。

アイツ臭いから剣使いたくないんだよな〜。神影を使わずに倒す方法は…まあ、あるんだけど。


ほら、魔法っていうさ。

だって俺、魔法剣士だし。


けどな、だるいんだよな。詠唱するなら口開けなきゃなんねぇじゃん。、ここ臭いから嫌なんだよ。かといって詠唱無しでも発動できる術は、たぶん効かない。

なんか、代わりの武器があれば良いんだけど。

いつの間にか起き上がったらしい魔物を見る。

あの爪…は臭そうだから却下だな。じゃあアイツのは何も使えねえのか。


奏「ん?」


魔物の足に何かが突き刺さっていた。柄があるのを見る限り剣かサーベルだろう。


あの少年の武器か?


助けてあげたし、そのお礼ってことで使っちゃっても良いだろうか。たぶん臭くなると思うけど…。

そしたらあいつに武器造ってやるかな。

自問自答をし、て勝手に自己解決をしていた。


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あきゅろす。
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