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最果ての剣




新が任務に行ってから一週間程経った今日だが、俺はいつもと変わらず庭園に居た。


だが、


変わらない日常の中で、変わったモノを見つけた。


奏「…………。」


先ほど見てから、ずっと目で捉えて離さずにいた。

ベンチに座っている俺の視線の先には、5m程先でうろうろとさ迷う…何あれ、


アフロ?


…違うな、アフロじゃない。何て表現したら良いんだろ。

アフロって間違える位ボッサボサの髪で、有り得ねえくらいダサイ眼鏡かけてて、あれは…、


そうだ。


奏「…オタク。」


って言うんだっけ?俺見たことねえけど。そんなやつがいた的な話しを、前に誰かから聞いた気がする。

フラフラと歩くオタクルックの人物を更に観察する。この庭園は結構広く、覚束ない足取りの少年はようやく真ん中辺りまで歩いてきていた。

あいつ前見えてんのか?前髪長すぎだろ。あ〜あ〜言ってるそばから転びそうになってるし。


「わわっ!!」


突然、オタクの身体が宙を舞った。


-ズサッ-



奏「…………。」


あ――‥と奏の口が開く。


で、思った瞬間に転んでるし。

てか足元に何も無かったよな?なんで転んだんだ?

起こることがないはずの砂煙を巻き起こし、砂まみれになって倒れているオタク。


可哀想だから助けてやるか。


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あきゅろす。
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