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02 どうやら偶然ではない


『はぁあ〜…ちくしょー…』


「おっ朝からドンパチ起こした名前じゃん」


『はっ!何故ブンちゃんがそれを…』


「校門であんだけ騒いでりゃ嫌でも目に入るだろ」


『あ、ニクソン』


「ジャッカルだ。去年も同じだったのに何で間違えんだよ」



今話してるのは同じクラスのブンちゃんとジャッカルだ

いやはやブンちゃんは可愛い





『冗談だよジャクソン君』


「…はぁ、もうこいつに何言っても無駄か」




あり。タメ息ついてるぞこいつ




「ところで何で今日あのおもしれーやつとバトってたんだよ」


『そう!そうよ!聞いてよ私のびがぢゅう版壊したんだよあのワカメが!』


「それだけであいつにプロレス技かけまくってたのか」




たりめーだろ死なすぞハゲ




「おい声に出てるぞ」


『あら私ったら』


「殴っていいか?」




ジャッカルが額に青筋を浮かべたのがわかった

はっは、しかし肌が黒くて青に見えない





「名前大人気ねーなぁ〜たかがゲームで…」


『なぁにぃ!?』


「あ、ごめん、うん、怖い、その、顔が


『おい丸井』





ったくよー山田じゃないけどこれ以上私のハートを粉々にしないでくれよ






キーンコーンカーンコーン





「お前ら席につけー授業始めるぞー」


『げ、山田かよ。寝てやる』


「はい号令ーあと苗字は放課後職員室にこーい


『先生…放課後に呼び出してナニする気ですかっ!』


「お前まじで黙ってくれる」




きぃいいい何で私がこんな目にあうんだぁああ!

山田ちくしょーびがぢゅう版買ってくれぇえええ!




たんたんと授業を始める山田にイラつきながら授業受けたけどやっぱり寝た


仕方ないから放課後職員室にちゃっちゃと行ってちゃっちゃと帰ろう







































『疲れたぁあああああ!』





現在午後4時半

職員室に行ったはいいが反省文5枚書かされた


うん、日々の行いについてのね




やっと帰れるとなった今はもうこんな時間だ


辺りはオレンジ色の夕日に染まってる



そんな中私は学校の中をかばんを持って歩いた
















「『……あ』」








そうしたら偶然にもあの因縁ワカメに遭遇





『あぁああ!あんたは朝のワカメ!びがぢゅう版弁償しろー!』


「げっまだ言ってた!でもちょうどよかったっス!

テニスコートどうやって行くか教えてくださいっス!さっき銀髪の奴に聞いたらわざと生徒会室教えられて!くそー!」


『どこのどなたか知りませんがナイス!銀髪グッジョブ!』


「あ゙ーひでっスよ!びがぢゅう版はいつか弁償しますって!だから教えてくださいよー時間やばいんス!」


『時間?何なに何でそんなに早くテニスコートに行きたいの?』




それにしてもワカメだなこの髪型どうやってセットしてんだ





「俺、テニス部入るんスよ!んで、全国No.1のこの学校でNo.1になるんス!」




このワカメ少年はビシッとヒーローのようなポーズをとった


……なんか、笑える







『……ブフゥッ』


「何笑ってんスかちょっと!俺本気なんだって!」


『あははは!いやぁ、なんか初めて見るタイプだなーと思って!何そのポーズだっさー』


「女のくせにプロレス技かけてくる先輩に言われたくないんスけど」


『んだとゴルァ』


「あああ時間!そういう事なんで頼みますよぉ!」





ね!と手を前で合わせてお願いしてくる少年


びがぢゅう版の因縁があるがまぁ今回は教えてやるか

うん、先輩優しい!






『しっかたないなぁーテニスコートは耳を研ぎ澄ませば行けるよ』


「は?」


『黄色い歓声が聞こえる方が「「「「きゃぁあああ幸村くん真田くん柳くんんんん!」」」」……あっち』


「は…はは…なるほど、ね、じゃ、ありがとうございましたー!」


『びがぢゅう版の弁償三倍返し忘れんじゃねーぞ少年!』


「三倍返しなんて聞いてないっスよ!って名前!俺は切原赤也っス。先輩は?」


『え…苗字名前だけど』


「名前先輩っスね!じゃ、ちゃっちゃとNo.1になってきまーす!」







少年はニカッと笑って夕日の方に消えていった












(切原…赤也少年か)

(よっしゃー!今から一番強いやつを倒してやるぜ!)



あきゅろす。
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