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みらーぱにっく



「……………」


久遠さんは、俺には聞こえないくらい小さな声で何か呟いた。

……なんなんだろうか。

果てしなく嫌な予感がする。


こういう予感に限って、かなりの確率で当たるもんなんだよなぁ。


「「………」」

それから久遠さんは何も話そうとしないし、俺から話しかける何てことできるはずもなく、昼休みの廊下には沈黙が流れていた。


時々久遠さんから向けられる、まるで観察するような視線に耐えられなくなって、俺は思わず口を開いた。

「あ、あの!俺に何か…ぅわっ」

意を決して聞こうとした質問は、ネクタイを引っ張られたことによって間抜けな声へと変わった。


「………ッ」

ちっ近い!!
久遠さんの顔が目の前にある。

何これ!?
なんかめちゃくちゃ恥ずかしいんだけど。

キモいとか言うなよ!

誰だってこんな綺麗な顔が目の前にあったら恥ずかしくもなるだろ!

なんて俺があたふたしている内に久遠さんの不機嫌バロメータが上がってしまったらしい。


こ……殺される…ッ!!



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