[携帯モード] [URL送信]

みらーぱにっく




とっさに目をそらして、久遠さんの横を通り抜けようとした。

「おい」


不機嫌そうな声とともに突然腕を掴まれて、半ば無理矢理視線を合わせられた。


な、何これ……??

俺何か気にさわるような事しでかしたのか!?

眉間のシワ怖すぎだし……。

俺ってば、このままサンドバッグ決定?

おとーさん、おかーさん。
先立つ息子をお許しください。

なんて心の中で手を合わせていたら、目の前の人の存在を忘れていた。

恐る恐る久遠さんの顔を見れば、眉間にきざまれたシワがさっきより深くなっていた。


俺ピーンチ!

いやいや、ふざけてる場合じゃないって。

このままいけば100%サンドバッグだよ!

それだけは避けたい。

だって痛いのイヤだし。
血とか苦手だし。

そして何より……

久遠さん恐いし。

あんな顔で殴られたら絶対死ぬ!

何て言ったって俺はチキンなんだから!!




4/28ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!