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みらーぱにっく



見事に転んだ俺を指差して、瀬川さんはひたすら爆笑していた。

失礼なヤツ。

なんて口が裂けても言えないから、心の中で呟いてみる。


瀬川さんが爆笑している間、久遠さんはあぐらをかいて焼きそばパンを食べていた。


…うらやましいとか思ってないからな!





やっと笑いの止まった瀬川さんに促されて、持ってきた弁当箱のふたをあけた。

うちは母さんもフルタイムで働いているから、弁当は自分で作っている。

と言っても、卵焼きを焼いたりウインナーを炒めたりするくらいで、あとは冷凍食品だ。

最近の冷凍食品ってマジでうまいんだよな
このミニお好み焼きなんて最高〜

とかのんきなことを考えていると、瀬川さんと目があった。

「アマミヤくん……」

普段の明るい声とは違って、ハスキーな瀬川さんの声が耳をくすぐり、綺麗な顔がだんだんと近づいて……。

って!


「…あ…あの、せっ瀬川さん…?ちょっ、」

近いーーっ!









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