みらーぱにっく
3
「アマミヤくーん!」
先生が出ていってすぐの教室に響いた声に、その場にいた全員が固まった。
「やっほー」
片手を挙げて、にっこり笑う瀬川さん。
ななな何で瀬川さんが!?
気づかない振りして逃げようか。
……いや、絶対バレるな。
ていうか瀬川さんこっち見てるし。もうバレてるし。
ここで逃げたら確実に死亡フラグが立つ!
いやでも逃げなくても殺されそうだし…………
と俺が心の中で葛藤していると、瀬川さんから早く来いよオーラが出ていた。
やばい!
「……あ、あの、何かご用ですか?」
とりあえずドアのところまで行って、当たり障りなく話しかける。
「用っていうか、呼び出し?」
え……?
「今日から昼ごはん、一緒に食べてもらうから」
そう言って、瀬川さんは綺麗に口角を上げる。
その綺麗な顔が、俺には悪魔の微笑み見えた。
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