みらーぱにっく 2 事の始まりはこうだ。 大嫌いな数学の授業が終わり、あと一時間頑張れば昼休みだ! と浮かれていた俺に、普段あまりしゃべらないクラスメートが話しかけてきた。 何かと思ったら、誰かが俺のことを呼んでいるらしい。 まあそんなのはよくあることだし、隣のクラスのやつが教科書を借りにでも来たのだろうと思い、素直に廊下に向かった。 その時気づくべきだったのかもしれない。 俺を呼び出したクラスメートの顔が真っ青だったことに。 いつも騒がしい廊下が、異常なほど静まり返っていたことに……。 ←→ [戻る] |