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みらーぱにっく



「その時誰かに会ったりしたぁ?」

えーっと……。

「誰にも会わなかったと思いますけど……?」

「ふーん。アマミヤくんはそう言ってるけど、どうするぅ?」

ど、どうするって……。

やっぱ俺、ボコられんのかな?

まあ今まで無事だったのが奇跡だよな……。


「しばらく監視させときゃいいんじゃねぇの?」

監視!!??

それって、四六時中この人たちに見張られるってこと?

いやいやいや、そんなことされたら俺の寿命縮まるから!

「監視するのは構わないけどさぁ、誰にやらせるのぉ?」

構わなくないよ、瀬川さん!

俺にとったらかなり重要なことだからね!

俺の平凡で安全な学校生活がかかってるんだからね!

「んなもん誰でもいいだろ。佐藤とか鈴木とか高橋とか……」

「アイツらみんな東高でしょぉ?この学校にはタカと俺しかいないよぉ」

東高といえば、ここらじゃ有名な不良校。

“校則って何ですか?”と言わんばかりのカラフルな髪色に、原形がわからないほどに着崩された制服。

俺みたいなヘタレは絶対関わりたくないと思う怖い人たちばっかの学校だ。


そんな人たちに監視なんてされたら俺の命がいくつあっても足りない気がする……。






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あきゅろす。
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