みらーぱにっく
5
真っ青な空の下、俺は屋上で正座をしていた。
……事実だからね!
疑うのも無理ないけど事実だからね!
くるぶしが痛いな、とか思ったけど、久遠さんたちを前にあぐらをかく勇気はナイです!
「んじゃ質問始めるからな」
な、何聞かれるんだろ?
「お前の名前は?」
「あ、雨宮ヒロキと申します……」
「クラスは?」
「…1―Cです」
「俺たちのことは知ってるか?」
「うっ噂程度なら、知っています」
なにコレ?
こんなこと聞いてどうするんだよ……。
「ねぇねぇアマミヤくん!俺等のウワサってなあにぃ?」
瀬川さんがいきなり口を挟んでくる。
「おい、今はそんなことはどうでもいいだろ」
「どうでもよくないぃ!タカは気にならないの?」
「気になるわけないだろ、そんなの」
久遠さんは興味がないのか、瀬川さんを適当にあしらっている。
「えー」
「チッ。質問続けっからな」
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