みらーぱにっく
4
「お前が雨宮で間違いないんだよな?」
久遠さんが睨むように俺の目を見てくる。
「はっ…はい」
俺が雨宮だったら何かまずいことでもあるのか?
「俺の質問に答えろ。嘘ついたらブッ殺すからな」
「は、はいぃッ」
どうしようどうしよう。
俺絶対殺されるよ!
隼人にお別れ言っておけばよかった……。
「タカ、質問ならアマミヤくん解放してからにしなよ」
瀬川さんが思わぬところで助け船を出してくれた。
「……それもそうだな」
そう言うと久遠さんは、掴んでいた俺の腕を解放した。
「……ッ」
目の前から久遠さんの顔が消えたことで、ほんの少しだけ緊張の糸が緩んだ。
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