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みらーぱにっく



俺は今までにないってくらい全速力で廊下を駆け抜けている。

それはもう、周りの人たちが振り返るくらいのスピードで。


早く、早く行かなければ。


この学校の屋上は校舎の一番端にある非常階段からしか行けない。

そもそも本来屋上は立入禁止なんだけど、久遠さんとその仲間……つまるところ不良さんたちがそこをたまり場にしてるって訳である。


そんなところに、俺は一人で乗り込むんだ。

いくらヘタレと言われていようと、俺だって男!

立派な日本男児だということを見せてやる!

……誰に?とか聞くなよ!
自分の意識を高めてるんだからな。




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あきゅろす。
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