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みらーぱにっく



いつもは長く感じてしまう数学の授業も、昼休みに待ち受けている試練を考えればものすごい早さで進んでいった。

……内容はまったくわからなかったけど。


いつものように終業のチャイムより2、3分早く授業は終わって、鈴ちゃんはだらだらと教室を出ていった。


「ヒロキ、さっき何があったんだ?相手久遠さんだったんだろ?」

隼人が心配そうに聞いてきた。

「きっ聞いてくれよ隼人!久遠さんに昼休みに屋上来いって言われたんだけど、おおお俺なんかしたのかなッ!?」

隼人に抱きつく勢いで、半泣きになりながら言う。

「呼び出し!?なんでヒロキが?」

「わ、わかんないけど、いきなりぐわってやられて屋上が昼休みでそれでかたまってたのにいなくて鈴ちゃんがポンポンって………」

「ヒロキ、いっかい落ち着け。何言ってるかわかんないだろ」

隼人は小さい子を諭すように俺の肩に両手をおいた。

「あ、ごめん。えっとね……って、やばい!もう行かなくちゃ!!」

さっきのことを説明しようとしたら、チラッと視界に入った時計。
それはもう昼休みが数分過ぎてることを知らせていた。

や、やばいって!
久遠さんより遅れたらそれこそ死刑確定じゃん。

「はぁ!?おいヒロキ!」

「ごめん隼人ッ。後で話すからぁぁぁ」



雨宮ヒロキ、行ってまいりますッ!!




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あきゅろす。
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