みらーぱにっく
2
教室に入れば、クラスメイトたちの視線が俺に集まる。
興味津々、ってとこかな。
このクラスはみんなわかりやすいから好きだ。
変に隠そうとしないしねぇ。
自分の席につくと、となりの席の隼人が声をかけてきた。
「おい、大丈夫だったか?」
「いや、あんま大丈夫じゃない…かも」
俺がそう言うと、隼人は眉間にしわを寄せた。
「授業終わったら話せよ」
「あ、あぁ……」
秋川隼人は俺の友人で、1年ながらサッカー部のエースと言われている根っからのスポーツマンだ。
隼人と俺は中学からの仲で、まあ世間一般にいう親友というやつだろう。
そんなさわやかイケメンヤローがなんで俺みたいなヘタレとつるんでるかっていうと。
あー……長くなるからその話はまた後でな。
とりあえず隼人はいいヤツなんだ。
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