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童話小説
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 言葉は、唱えれば唱えるだけ、どこへでも行った気持ちになりました。

花弁たちの声よりも先に、まずは自分の声を聞きました。
どこそこに行ったよと、言葉にして語れば、本当にそんな気がして、嬉しくなってしまいます。

花弁たちもほほえましく見守りました。
様子を語るための偵察は必要がないようですね。
今日はこんなお菓子を食べたわ、と並べると、
それだけで心が豊かになっていきますし、
(桜の木はお菓子を食べませんから、憧れる子どもたちの会話から、聞き齧ったのですが)

花弁たちもそんな桜の木が元気そうで良かったと喜びました。

桜の木は、猫や人よりも満たしてくれているものを見つけました。

誰かの言葉です。





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あきゅろす。
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