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純愛小説
ページ:4
 お昼になってゆきえが心配そうに私を見た。

「ちょっと、大丈夫? なんだか、かな子、顔赤いよ」

「うん……」

ゆきえになら、言ってもいいかな。
昨日、私、初恋を経験したの。
言おうとしてなんだかうまく言葉にならない。
にぼ、まで口にしたけどきゃーっと顔を覆ってしまった。

どきどきんと、心臓が暴れていた。

「あ、恋?」

ゆきえが鋭くしてきする。
「そうなの……あのね、王子さまは袋詰めされてたの」



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