純愛小説
スーパーラバーズ2
「ん……」
しばらくして、ゆっくり目を覚ました彼が、ローテーブルのそばに座る私を注視した。
「あ、待っててね、今、服が……」
「要らない。裸でいい」
「私がよくないの!」
「いつも、筆箱では、全裸だ」
「で、でもっ! きゃっ」
画用紙を巻こうとした私の指が当たり、机に居た消ゴムが飛び込んでくる。
ち、近いよ……!
「悪い、平気か」
「うん……」
(このまま、太陽に当たってたらひとつになれたらいいのに――って何思って! 私はプラスチックじゃない!)
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