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純愛小説
ページ:5
 素早く荷物をまとめて、転がった方を探すと比較的早くみつけられた。

「まって、家の人は?」

「……」

「どこにすんでるの?」

「……心配なんて、されない」

「ちょっとごめんね」

ひょい、と彼を担ぐ。

「そうだ、ウチ来ない?」


「はーなーせ!」

転がれずにもがく消ゴムをポッケに入れて私は帰路についた。

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