純愛小説
2019年2月20日18時54分
あれは、夕焼け空の放課後。
鉛筆が道路に転がっていったときは心臓がとまるかと思った。大きなトラックが走って、
貴方が、 カラカラカラ…… っていつものように返事をしてて、私の指から離れていった。
カラカラカラ……
私は白線の外に踏み出せないまま、泣き叫んだ。
トラックが過ぎて、その場に、髪が乱れた私が残されたとき、必死に鉛筆の亡骸を探した。
朝私がちょっと鉛筆に嫉妬した。ちょっと借りるよ、ってクラスの子に使われてた。
他の子の手から、あなたの一部が削られていた。
もうペンケースに入れないから!
私は不機嫌になっていた。
だけど、ゴミばこにはいれられない。ごめんねって泣きながら胸ポケットに入れてた。
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