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純愛小説
ページ:3

 イケメンの先輩である尾引さんが座命館大学に居るという情報も、サーチ済み。
彼に憧れていた田中君も、行くみたいだ。という情報も、サーチ済み。

「あそこめっちゃレベル高いじゃん、まきは、大丈夫なの?」

友達Aがきゃあきゃあとその子に聞く。
Bは、なるべく頑張ると答えている。

 私の好きな鉛筆は、今は勉強に使わないで持っている。同じ学校に行く、はすぐ叶えられる。
好きなのが、優君の消ゴムみたいに誰かのものだったら……胸が張り裂けそうだ。
くうちゃんが心配になった。


「でも。座命館行った先輩からさ、尾引さんを見たとかって、聞かないよね?」

「確かに……」


 人と人との間の恋の話のなかで、私は、渦巻くもやもやに息が詰まりそうだ。
楽しい雑談なのに。
なぜこういう話になると、女子同士の会話が急に重たく感じるんだろう?




2月8日(金)17:30

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あきゅろす。
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