純愛小説
ページ:7
ずきん、ずきん、ずきんずきん。
胸がいたい。
にぼしとお似合いの、にぼし子のことが頭から離れない。
どんな子なんだろう。
私より、素敵な子だろうな。
授業なんか投げ出して、にぼしを食べるために家に帰りたかった。
私は人間だっていうのはわかってる。でも、でもにぼしを好きな気持ちは変わらないよ。
たとえ、にぼし子ちゃんがいたって。
袋に詰められた干からびた身体、そこから発せられる、まるで私をひきこむフェロモン。
私に染み付いて離れない。
だけど、にぼし子ちゃんが居る。
こんな辛い想いするなら……あの日、お味噌汁なんか作らなきゃよかったのに
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!