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純愛小説
ページ:6

 頭のなかは、にぼしに告白するかしないかで揺れている。

そういえばにぼしって、何が好きなんだろう……
私は、好きな相手のことを何も知らないことに気がついた。

「にぼしこを買ってこいってさー、マジ、だる。
猫用のにぼしじゃだめかねぇ?」

涙がばれないように廊下をうつむいて走っていたら、そんな男子生徒の声が聞こえて、私ははっと顔をあげる。

にぼし子。



そのさらに隣の男子が
「にぼしとお前、お似合いだよな」なんて言う。

「ばっか、お前、にぼしにお似合いなのはにぼし子ちゃんだろ?」

ハハハハ!と二人は笑いあいながら過ぎ去る。



彼女、いるんだ……







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あきゅろす。
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