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フリリク(翡翠sama)*



ちょうど3時間目。眠気に耐え切れずに来た保健室は先生の出張中で、サボるのに好都合だった。


おやすみなさい、と多少嬉しい気持ちでベッドに寝転がる。阿部は上手くごまかしてくれているだろうか等という心配をしたのもほんの一瞬で、あっという間に夢の中へと引き込まれた。













それからどれくらい経ったのか、ガチャ、とドアの開く音がした。「出張中」の看板は目に入らなかったのか、と思いながら、しかし目を開く気もない。


「あれっ、ダレもいねーの?」


ラッキーじゃん、その口調と声に心当たりがあって、思わず飛び起きた。カーテンを開いて現れたのは、やっぱり。





「田島‥‥」
「あ、花井だ!寝てたの?」


まあな、と適当に返事をして再び横になった。こいつもサボりか、と勝手に納得しつつ目を閉じて。





ところが。






「花井寝ちゃうの?遊ぼうぜ」
「‥‥はあ?お前も寝に来たんじゃねーの」
「居眠りしてたら保健室に行けって言われた」
「‥お前って奴は‥」



良いから遊ぼう、と駄々を捏ね始めた田島は綺麗に無視し、2度目のおやすみを言って布団を被る。しばらく煩かったがやがて静かになったので、諦めたのだろうと安心した、その矢先。



「ぐあっ?!」
「はーなーい!遊ぼう!」
「ちょ、何すんっ‥て、何だよそのカッコ」
「花井が患者さんね」



にこやかに言う田島に頭がついて行かない。とりあえず、先生の置いて行った白衣を着て上機嫌だということだけは分かった。

ご丁寧に聴診器まで付けて、ごっこ遊びなんてやる歳でもないだろうに。何とかして眠りたいと思っても、腹に乗られていてはそれすら叶わず。


「マジ冗談やめろよ田島!」
「冗談じゃないもん!はーい花井さん、診察しますよー」
「ちょ、脱がすな!」


片手で器用にシャツのボタンを外されて、慌てて抵抗する。そこで田島の表情に気付いた。にこにこというそれは、どこか冷たく。





「患者さんは、大人しくしてて下さいね?」





ビク、と情けなく肩が揺れて、無意識にベッドの背に寄り掛かって座った。満足そうな田島が聴診器を胸や腹に当て始め。



「なんか、冷た‥‥」
「すげー!ドキドキって、ちゃんと聞こえる!」
「そんなの、当たり前‥‥、っ」
「どうしたの花井?」



不意に田島の指が乳首を掠め、息を飲む。漏れそうになった声を押さえようと両手を口にやると顔を覗き込まれて、ふるふる首を振った。じゃあ続けまーす、と楽しそうな田島が恨めしい。


「花井、さっきより脈早いよ?」
「気のせいだろ‥‥あっ」



冷静に会話を続けようとしたところで、今度は直接聴診器に触れられとうとう声を出してしまった。ひんやりとした感触に背筋が粟立つ。咄嗟に閉じた目をゆっくりと開けると、ばちり、田島と目が合ってしまった。ニヤリッという嫌な笑み。


(こいつ、わざとやって‥?)


逃げないと、と頭で思っても体は言うことを聞かない。聴診器は田島に導かれふらふらと乳首の辺りを行き来して、もう声は出すものかとばかりに口を押さえた。しかし、田島のスイッチは入ってしまったようで。



ぴちゃり、



「ねえ花井、もしかしてコーフンしてる?」
「そんな、っあ‥‥やめ、田島‥‥っ」


こちらへ身を乗り出してきた田島に耳を噛まれ、なぞるように舐められる。乳首を弄る冷たいモノに力を吸い取られ、腕を落とした。


学校なのに、とか誰か来るかも、とか、そんな考えが巡ったところで体の自由が利かない今、どうすることも出来ない。





「ん‥‥?」
「え、‥‥あ」


オレの脚の間に体を割り込ませ、密着してきた田島の視線を辿ると自身の変化に気付いた。


「‥‥花井」
「たじ、ゃッ‥‥!」


オレが止める間もなく、素早くズボンと下着を脱がされた。変なトコ器用だよな、なんて他人事のように感心している自分がいて、内心で舌打ち。


「辛そうだね」
「ひあ、あっ、ん‥‥ぅ」


するり聴診器が下に滑って、やばいと感じた時には既に遅かった。直に触れる冷たいモノを止めさせようと開いた口から溢れるのは信じられないような甘い声で、その羞恥にまた体の熱が上がった気もする。


「な、たじま‥‥ッ、も‥‥やめろ、ってぇ」
「んー‥じゃあ、治療したげる」「そん、なん‥っいい、から」



ビクビク震える身体が火照って仕方ない。触れられるそこは冷たい筈なのに、どんどん体温が上がっているような感覚で、思考もまとまる訳もなく。


そんな時、田島がちょっと待ってて、とオレから離れた。乱れた呼吸のまま、身動きも取れないので待っていると、戻ってきた彼の手には熱冷まし用の氷袋が。


「中から冷やしたげるね、花井」


熱いでしょう?と言った表情に、声に、恐怖にも似た何かが全身を駆け巡る。枕に顔を押し付けられたすぐあと、鋭い冷たさが体内に入って来るのがわかって喉が引き攣った。


「あ、ぁァ、あ‥‥っあ」
「意外にすんなり入った、すごいな‥‥2個目もいってみる?」
「や、あッ‥やめ、やだっ田島‥‥ぁあ!」


じたばた暴れるとキツく自身を掴まれ、ビクンとのけ反る体はオレのものなのに自由が利かない。
そんなオレの様子に気を良くしたのか、田島は笑みを絶やさないまま中の氷を弄る。



「‥にこめ、さーんこめ。どう?花井梓サン」
「は、あ‥ぅ、ンっ‥つ、めた、ぁ‥‥っは、」


入って来た異物を出そうと無意識に体が動くけど、結果的に氷を締め付ける形になってしまい、その角が中をえぐる。その度に喘ぐ自分の声まで興奮材料になってしまっていては、きっと今更どうにもならない。


「ごこめー。あ、すごいよ花井のお腹」


ごりごりしてる、と撫でられると余計にリアルに氷の形や位置がわかってしまい、何も喋れなくなった口の代わりに首を左右に振ったが、効果は期待できない。



「ん‥‥たじ、っひあ‥あ!」
「ずるいじゃん、花井ばっか気持ちイイなんて」


いきなり田島が入ってきて、氷ごとオレの奥を突いた。その瞬間に脳が弾けるような快感に襲われたオレは抵抗する間もなく、揺さ振られるまま声を上げた。







「花井、きもちー?」

「冷たいのに熱いの、面白い」

「ね、イきそうでしょ」


「オレ、も‥限界」





短く発せられた言葉を理解したのか、できたのか。

その直後にオレは、悲鳴じみた声を出して果てた。





+−+−+−+−
はい、フリリク「田花で保健室」でした。管理人が変態だと明らかになりましたね。‥‥え、もうとっくに知ってたって?←

翡翠さま、長らくお待たせして申し訳ありません(深礼)でも、リク感謝でした!これからもよろしくお願いします!

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あきゅろす。
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