semmai ベルフェゴールver.
標的10 日本へ
『何持って行こうかな〜』
「君は旅行気分だね」
楽しそうに荷物をまとめる愛称をみてマーモンは溜め息をつく。愛称は任務のときも旅行気分だが、今回はワケが違う…この子は分かってるのだろうか…
『だってさー、日本の奴らってガキで、しかも弱いんでしょ?だったら姫だけでも十分だしー』
「今回はそれぞれ同じリングの者を殺るから、全員で行くんだよ」
『めんどくせー…チビは、トイレットペーパー大量に持って行かないとじゃ?あれ、ズビーッとかやるっしょ?』
「念写は必要最低限だよ。君がやってほしいときは、Sランク分を僕の講座に振り込んでね」
お金お金…うるさいガキだな。なんて思いながらも準備を済ませた。
『さて、いきますか!』
「ム。君はその格好で行くのかい?」
愛称の格好は、ヴァリアーのエンブレムがついたコートに、お気に入りのボーダーのワンピース。ワンピースの上にベルトをしてナイフやらワイヤーやらを色んな所に入れる。白いロングブーツもかかせない。
いつも通りの格好だ。ただし、軽い任務の時用。
『軽く済まないの?』
「さあ?僕は知らないよ。一応ズボンも持っていけば?」
『大丈夫。荷物の中に入ってるから』
「荷物、でかいね」
『持てないんだよねー…マーモン、持ってよ』
「いやだね。ってか持てないよ」
大量の荷物。荷作りした張本人は抱えるだけでも精一杯だった。
「う゛お゛ぉい!!もうそろそろ行くぞぉ!!」
『ナイスタイミング♪スクアーロ、これ持ってよ』
「あ゛?自分で持て!!」
『重いんだって…ほら、レディーファーストな?マーモン行こ』
「ム」
愛称はマーモンを抱えて、自分の荷物てマーモンの荷物をスクアーロに預けた。
「どこの誰がレディーだぁ?」
『ヴァリアーの幹部の名前様が可愛らしいレディー』
「暗殺できて、血みて狂う奴がか?」
『姫はレディーだし。さっさと持ってこいよ』
スクアーロと愛称が言い合いをしてると…
『あ…ボス』
「さっさと行くぞ」
「分かってるよ。ボス」
『でもねー、スクアーロが姫の荷物持ってくれないんだ』
「当たり前だぁ!!」
すると、XANXUSは自分の荷物をスクアーロに投げつけた。
「おい、それも持って来い」
「あ゛あ゛?!」
「行くぞ」
『クスクス…スク先輩がんばー』
「よろしくね」
スクアーロは有無言わさず荷物持ちになった。
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